「クリスマス・キャロル」  ― もみの木と歌 ―

社会は、クリスマス・ムードです。クリスチャンが急に増えた感じ。そしてお正月になります。初詣のお祭りムードになります。願い事が特にないから健康でも、、、、と。めでたいことです。でも健康志向だけで良いのでしょうか。私は、今ここに生かされている恵みに感謝して、年頭を「言祝ぐ」(ことほぐ)ことにしています。
「言は神と共にあった」(ヨハネ1:1)。

クリスマス・キャロル」は、この時季に思い出される名作。チャールズ・ディケンズの作品です。スクルージと言う名前のおじいさんが、7年前に旅立った友だちのジェイコブ・マーレイの訪問を受けて、回心するお話しです。

明日はクリスマスという夜、ジェイコブ、つまりヤコブと言う名前のスクルージが、マーレイを訪ねて来ます。そして、マーレイの思いやりのない態度や強欲を戒めます。そのような人間には、厳しい終わりがあると諭してから、スクルージは、マーレイに自分の今の状態を話して、回心するように忠告し、精霊が出現すると伝えていきます。

スクルージは、無情の人でした。心の暖かさや愛情とは無縁の日々を送っていました。ロンドンの下町に事務所をつくって、ボブ・クラチットを雇っていました。与える給与は、家族を養うのも難しいくらいの最低でした。それで隣人から嫌われていました。
夜寝ているとき、精霊が、3回現れて脅しました。その彼が、目覚めて、「今日は何の日」ですと問いかけます。そしてクリスマスの朝と知って、まだ間に合うと喜びます。感動して、ボブ・クラッチと家族を訪ねてお祝いします。驚いたことに、ボブとその家族も歓迎してスクルージを迎えます。互いに「言祝ぐ」(ことほぐ)のです。メリークリスマス! スクルージは生まれ変わったようになります。オ~、ワンダフル!

「言(ことば)は神であった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった(ヨハネ1:4-5)