「趣味は何ですか」と尋ねられて「読書です」と答えてきました。平凡ですが重要です。そうではありませんか?「読書百遍義自ずから見る」(どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる)と教えられました。今、読書はどうなのでしょう?
聖書という言葉は、ラテン語とギリシャ語の「本」という意味の言葉から来ています。聖書は時を越えた、すべての人のための「本」ですから、まさにぴったりの名前と言えるでしょう。聖書は他に類のない「本」の読書です。

最初に求めた本は「トム・ソーヤ―の冒険」、小学4年生の時でした。新聞広告を見て、手紙に代金を入れて注文しました。あとでお金が足らない、とハガキが来ました。でも子供の注文と思いやってくれたのか、ずいぶん遅れて本が送られてきました。初めての本、私の読書でした。

後年、ミシシッピ川とミズーリ川の近くにあるセント・ルイスに住んでいたことがあります。その年には、氾濫がありました。川が海ようになったのを記憶しています。文明は川沿いに栄えたと聞きました。創世記には、大きな川の間から、始まる物語があります。それが「メソポタミア文明」です。チグリス川とユーフラテス川の間、現在のイラクの一部にあたります。

読書はお好きですか?霊的読書は、如何ですか!霊的読書とは、信仰の書のことです。昔「霊魂の城」が人気でした。アビラの聖テレジア(1515-1582)の作品です。女性神秘家で、跣足カルメル会の創立者の方です。そして幼きテレジア、リジューのテレーズの自叙伝も良く読まれていました。古くはフランシスコの「小品集」があります、如何でしょうか!「フランシスコの旅と夢」なら差し上げます。

高校生の時に「あすなろ物語」を読みました。旭川に「井上靖文学館」があります。ご縁があるのかも。井上靖氏の長編小説です。少年の成長物語でした。「井上靖文学館」に行って見たいと思いつつ、まだ訪ねていません。行って見ませんか!


修道院中庭のバラ

 

投稿者プロフィール

Fr.Job toda michio
Fr.Job toda michio
ヨブ・戸田三千雄司祭
フランシスコ会 日本管区『小さき兄弟会』2020年12月24日帰天

投稿記事は、このまま掲載いたします。どうぞご覧ください。