みなさん、四旬節をいかがお過ごしでしょうか。幼稚園ではこの間、「節分」で
豆をまいて『鬼は外、福は内』といって祝いました。また、ひな祭りには、可愛いおひなさまを飾り、美味しいものをいただいたようです。こういう時にも「神様の話」を頼まれるのですが、イエス様の福音をどう伝えればいいのかと頭を悩ませます。園児たちが、みんなよく覚えている「主の祈り」と、「アベマリアの祈り」がありますが、ただ唱えるだけに終わらないように、これまで1年間、スライドを使って説明してきました。それで気づいたのですが、わたしたちも、主の祈りで、“悪からお救いください” 「鬼は外」と祈っていますし、アベマリアの祈りで、“あなたは女のうちで祝福され、ご胎内のおん子イエスも祝福されています” 「福は内」と祈っています。
話は変わりますが、教皇フランシスコは3月5日から、アブラハムの生誕地、ウルを始め中東各地を初めて訪問し「平和の巡礼」をされました。バチカン放送は次のように伝えています。(以下バチカン日本語放送参照)
教皇は、「イラクの地は『文明のゆりかご』、父祖アブラハムと多くの預言者たちを介した救いの歴史と、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の偉大な宗教的伝統と深く結びついた場所である、と述べ、
互いを同じ人類家族として見つめることでのみ、復興のプロセスを有効に進め、より正義に満ちた人間的な世界を次世代に残すことができる。」と話された。
さらに、「イラク社会の歴史的な宗教・文化・民族の多様性は、取り除くべき障害ではなく、貴重な豊かさである。今日イラクはこの多様な要素を、紛争の種ではなく、社会の調和ある協力を生み出すものとして、世界、特に中東に示さればならない。」と話された。
私はこの教皇のメッセージから、イエスが、「天におられる神こそ、私たちの父であり、私たちは皆兄弟であることを教えておられことを思い起しました。日本では、「渡る世間に鬼はない」ともいますが、多くの人は、「渡る世間は鬼ばかり」と考えているようです。
節分には、今も、『鬼は外、福は内』と願って豆をまいていますが、「私たちの心の中にこそ人を汚す思いがある、」(マルコ、7,14参照)、と言われた主のみ言葉を伝えなければと思いました。「鬼さんは私たちの心の中にいますよ」と。
さらに、乙女マリアに告げられた、天使のあいさつがあります。「おめでとうマリア!主はあなたと共におられます。」と。この祝福の言葉も、私たち一人一人に、告げられているのではないでしょうか。最後の晩餐でイエスは、弟子たちに語られました。「私は新しい掟をあなた方に与える。私があなた方を愛したように、あなた方も互いに愛し合いなさい。」と。このお言葉も、私たちに告げておられるのではないでしょうか。そして、私は、この祝福の言葉こそ園児一人一人に伝えたいと願っています。