私たちの兄弟ヨブ戸田三千雄神父さんは、予定通り、12月22日の午前10時過ぎに無事、Aホームに入所できました。午後からは今後のための介護相談者会議も開き、話し合いました。本人は食が細く、なかなか食べられずにいましたが、甘いものが好きだったので、お汁粉など出したら、喜んでいただいたと聞きほっとしました。翌23日には、隣の部屋の山本神父さんのも合わせて、クリスマスカードやプレゼントなども届けました。本人は新しく購入したテレビを楽しんでいました。

24日、クリスマス前夜祭の日、村上管区長も旭川に応援に来てくださり、五条教会でミサ。長尾神父さんは神居教会と六条教会。私は大町教会を担当。それぞれ、7時からの降誕祭の前夜ミサの準備をしていました。夕方5時に、担当医だった、S病院のK医師から電話があり、痰がなかなか出せないので酸素吸入器を付けた、との報告がありました。戸田神父さんもこれで少し安静にして過ごされると思い、私たちはそれぞれの教会で、主のご降誕のミサを祝っていました。「主が、すべての人の救いのために、この世に来られたこと」を感謝し祝っていた時に、私たちの兄弟は、天に召され、新しい命、神の命に与るものとなっていました。

降誕祭のミサを終えた兄弟達が9時ごろには、Aホームにみんな集まり、ロザリオの祈りを唱えながら、彼の安らかな憩いを祈りました。10時過ぎに、遺体を神居の修道院に運び、小聖堂に安置しました。死亡診断書によれば、午後8時03分、急性呼吸不全(誤嚥性肺炎)で死亡、とありました。

26日土曜日10時から、村上管区長の司式で、兄弟達だけで葬儀ミサをすることにしましたが、勝谷司教様はじめ、稚内の今田神父さんも、雪の降る中を、遠いところから、祈りに参加してくださいました。管区長は、説教の中で、神居教会のホームページにある司祭の部屋カテゴリー「戸田三千雄司祭」から引用して、「旅に“出た”思い出がありませんか?」を話しました。

27日日曜日聖家族の祝日に読まれた福音は、兄弟戸田神父さんを思い起こさせてくれました。 “祭司シメオンは主が遣わされるメシアを見るまでは決して死なないとの、聖霊のお告げを受けていた。彼は霊に導かれて神殿に入ると、律法の習慣に従って両親が幼子イエスを連れて来た。シメオンはその子を抱き上げ、神をほめたたえて言った、「主よ、今こそ、あなたはお言葉とおり、あなたの僕を、安らかにさらせてください。私はこの目で、あなたの救いをみたからです。」(ルカ2,25-30)


12月26日10時00分よりフランシスコ会兄弟による葬儀ミサ


懐かしの写真より

戸田三千雄神父様~寄稿文~

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投稿者プロフィール

Fr.Nakamura Michio
Fr.Nakamura Michio
クレト中村道生司祭
フランシスコ会 日本管区『小さき兄弟会』 旭川地区 旭川フランシスコ修道院 助任司祭 (旭川五条・旭川六条・神居・大町・富良野)
Telephone=070-5432-1694 
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