新型コロナウイルスの勢いがなかなか収まりません。教会では主日のミサもなくなり、北海道ではまだ毎日のように新しい感染者が出ています。先日、日本の信徒発見の聖母の記念日(3月17日)に、わたしは、日本の教会は、250年もの間、ミサが無くて司祭がいなくても、持ちこたえることができたから、今のミサがない、大変な状態は、返って私たちの信仰を強めてくれる機会になるだろうと考えました。
ひとりの感染者が出ると、新たな感染を防ぐために、その人の立ち回り先や濃厚接触者が調べられます。小規模な患者の集団(クラスター)が次の集団を生み出していくのは恐ろしいことです。
わたしは新型コロナウイルスの恐ろしさだけでなく、その感染力に目を向けるべきだと思いました。感染と宣教は伝えることでは共通点があります。私たちの持っている信仰は、直接神さまから与えられたのではなく、教会共同体か、誰かその人の濃厚接触者を通して伝えられたはずです。
誰でも毎日、濃厚接触する人がいるはずです。その人に何を伝えているでしょうか。毎日幸せで喜びや感謝が一杯の人は、きっと良いものを伝えているはずです。教会が初代から今まで発展してきたのは、信仰を伝える人がいたからです。

ところで、旭川にコロナサービスという会社があることご存知ですか。石油ストーブやボイラーやバーナーの修理をしてくれる会社です。以前、私はこの会社に電話したことがあります。わたしは司祭叙階から4年目に神居教会に赴任しました。もう40年も前のことです。そして、神居で、管区長からあてがわれた車がトヨタのコロナでした。ある時、車が故障し、急いてトヨタに連絡しようとして、カトリックセンターの電話機の側にあった、メモ帳の、コロナサービスに電話をかけてしまったのです。この時はトンチンカンな受け答えになり、恥ずかしかったです。

投稿者プロフィール

Fr.valentino Yamamoto Takashi
Fr.valentino Yamamoto Takashi
ヴァレンチノ山本孝司祭
フランシスコ会 日本管区『小さき兄弟会』 旭川地区協力司祭