今年も、まもなく「平和旬間」を迎えます。1981年2月23日~26日、教皇ヨハネ・パウロ二世は「平和の使者」として日本を訪問し、多くの人々に喜びと希望を与えました。特に広島では、「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うことである」と言われ、日本国内外に平和メッセージを発信しました。戦争を振り返り、平和を思うとき、平和は単なる願望ではなく、具体的な行動でなければなりません。そこで日本のカトリック教会は、その翌年(1982年)、もっとも身近で忘れることのできない、広島や長崎の事実を思い起こすのに適した8月6日から15日までの10日間を「日本カトリック平和旬間」と定めました。毎年の平和旬間にあたり、そのための談話が発表されます。これを読んでいただき、ともに平和を祈り、平和を考え、平和について語り、平和のために行動する機会になることを願っています。(カトリック中央協議会HPから)

さらに、同じカトリック中央協議会HPで、日本カトリック司教協議会会長で、東京大司教区菊地 功大司教は、「2022 年平和旬間」の談話を発表し、その中で、“ 平和は可能です。平和は義務です。 平和が暴力的に踏みにじられた年になりました。いのちの尊厳がないがしろにされ、その保護が後回しにされる年になりました。” と平和の危機を述べています。

実際、私たちは、プーチン大統領のウクライナ侵攻を驚きと憤り、幼い子供たちをはじめ多くの人々の死に深い悲しみを覚えながら、毎日の報道に引き付けられています。さらに、ミャンマーの軍事クーデターや北朝鮮の度重なるミサイル発射などに不安を感じています。新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)の結果、7月半ば現在で1億8千900万人以上が感染し、400万人以上が死亡、無数の人々が困窮に追い込まれています。国内では、人権を軽視した遊覧船事故や阿倍元首相殺害事件などをはじめ、度重なる風水害に多くの人が不安な日々を送っています。

こういう状況の中で、今回の参議院選挙が行われ、”軍備増強によって日本を守る”という自民党勢力が大勝したことで、平和憲法が無視され、軍事大国アメリカの傘の中で、日本復帰50年を迎えた沖縄もますます置き去りにされています。今年の復活祭メッセージで、教皇フランシスコはこう呼びかけました。 「どうか、戦争に慣れてしまわないでください。平和を希求することに積極的にかかわりましょう。各国の指導者たちが、人々の平和への願いに耳を傾けてくれますように。すべての戦争は全人類に影響を与え、死別や難民の悲劇、経済危機や食糧危機に至るまで、さまざまな後遺症をもたらします」。そう述べたうえで教皇は、最後にこの呼びかけで締めくくっています。「兄弟姉妹の皆さん、キリストの平和において勝利を収めましょう。 平和は可能です。平和は義務です。平和はすべての人が責任をもって第一に優先するべきものです」。

前回紹介した、旭川の河川のゴミ掃除と核ゴミ問題に関する講演会の開催は、私たちの身近な「平和」への取り組みでした。これからも「平和憲法」や「原発問題」に教会内外の人々と連帯していきたいと思っています。(聖公会正義と平和HP参照))

 

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投稿者プロフィール

Fr.Nakamura Michio
Fr.Nakamura Michio
クレト中村道生司祭
フランシスコ会 日本管区『小さき兄弟会』 旭川地区 旭川フランシスコ修道院 助任司祭
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