教皇フランシスコは、今年の12月8日から来年2021年12月8日までの一年間を「聖ヨセフの特別年」として祝うことを布告しました。1870年、当時のピオ九世教皇が聖ヨセフを「カトリック教会の保護者」と宣言し、この宣言から今年は150年を迎えました。
教皇フランシスコは、新型コロナによって、日常の中で忍耐を強いられ、普通に生きることの大切さを意識しなければならない時にこそ聖ヨセフの生き方を思い起こして欲しいと願っているようです。
聖ヨセフは救いの歴史において重要な役割を果たしていますが、目立たない縁の下の力持ちのようなお方です。わたしはいま修道院にはいないので、聖ヨセフに関して、ヨハネ・パウロ二世が書かれた「救い主の守護者聖ヨセフ」という使徒的勧告が手元にありません。手元にある祈祷書「祈りの友」には朝の祈りに「聖ヨセフ 沈黙と謙遜はあなたのものでした。誠と愛とはあなたの命でした。今日の一日が神と人々への愛によって、心の静けさを深めることができますように。」という短い祈りがあります。また十月中ロザリオの後に唱える「聖ヨセフへの祈り」また「聖ヨセフによい死を願う祈り」「聖ヨセフの連祷」「聖ヨセフへの祈り」(3月19日)が載っています。最後に教皇フランシスコは自分が毎日祈っている「聖ヨセフへの祈り」を教えてくれたのでこれを紹介します。これからの一年間、みなさんが聖ヨセフにたくさん祈ってほしいと願っています。
【教皇フランシスコの聖ヨセフへの祈り】
あがない主の保護者、おとめマリアの夫よ、神はあなたにご自分の御子を託し、マリアはあなたに信頼を置き、キリストはあなたと共に、人となりました。祝されたヨセフよ、わたしたちにも、父であることを示し、人生の歩みを導いてください。わたしたちに、恵み、いつくしみ、勇気を与え、あらゆる悪から守ってください。 アーメン
投稿者プロフィール
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ヴァレンチノ山本孝司祭
フランシスコ会 日本管区『小さき兄弟会』 旭川地区協力司祭