聖霊降臨祭までの長い復活節を、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今年は、4月20日の復活祭の翌日に、フランシスコ教皇が帰天され、多くの人々の祈りが寄せられましたが、人々の関心は次の教皇の選挙・コンクラーベに移っていきました。私もやはりカトリックの司祭として、新しい教皇がだれになるか期待と不安をもってTVや新聞の報道を見守っていました。
 全世界から集まられた枢機卿様たちは早々と4回目の投票で、アメリカ人の枢機卿が教皇に選出され、びっくりしました。というのはアメリカの教会は保守的な人が多いと聞いていたからです。「すべての命を大切に」と呼びかけられた、フランシスコ教皇様の「開かれた」方向性と違ったものになるのではと心配したのですが、新教皇ルイ14世は「主の平和が皆さんとともに」と、全世界の人々に呼びかけられました。
この、教皇選出・コンクラーベに参加された日本の枢機卿の一人、東京大司教の菊地功枢機卿様は、その様子を日本の教会にすぐにFAXで知らせて下さいました。

 “フランシスコ教皇が帰天された翌日から教皇選挙の前日まで、180名近い枢機卿が参加し、日本から参加した私や前田枢機卿様を含め、ほぼ全員が発言する機会が与えられました。枢機卿団が祈りのうちに求めたのは、第二の教皇フランシスコの誕生ではなく、主ご自身から牧者となるように委ねられた教会を忠実に導く使徒ペトロの後継者でありました。
 サンピエトロ広場での第一声で、教皇レオ14世は、キリストの平和を確立することの重要性を説かれました。また、対話と出会いの重要性を説かれました。共に道を歩むことの大切さをも強調されました。現代教会における社会教説の基礎となった回勅「レールム・ノヴァールム」を1891年に発表されたのは、レオ13世でした。レオの名前を継がれた教皇様には、社会に対する教会の働きかけについての強い思いがあるものと思います。”

 わたしは、5月9日の朝ミサの中で、初めて「私たちの教皇レオ14世」と祈った時は特別な思いがありました。これから全世界の教会が、新しい教皇レオ14世とともに世界の平和のために祈るのだと思います。そして、教皇レオ14世も、ぜひ日本を訪問してくださればと願っています。

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投稿者プロフィール

Fr.Nakamura Michio
Fr.Nakamura Michio
クレト中村道生司祭
フランシスコ会 日本管区『小さき兄弟会』 旭川フランシスコ修道院
(旭川地区:旭川六条・神居・大町・富良野 助任司祭)
Telephone=070-5432-1694 
mail-address=cletusnakamura@yahoo.co.jp