新年あけましておめでとうございます。今年こそ平和な、恵みに満ちた年となるように祈っています。
ウクライナへのロシアの侵略、ガザ地区へのイエスラエルの度重なる攻撃はまだ終わりが見えません。中国、北朝鮮の動きに合わせ、日・米・韓の軍事同盟の動きも気になります。能登地震の被災者たちはどんな思いで新しい年を迎えられたのでしょうか。この記事を書き始めた時に起こった、ロスアンジェルスの山火事はけた外れの災害を及ぼしています。
元旦に、教会は、「神の母聖マリア」を祝いました。これは、1931年、エフェソ公会議1500周年を祝う為、時の教皇ピオ11世が、1月1日を神の母の祝日と制定されたことによるそうです。さらに、「神の母聖マリア」の祭日である1月1日は、「世界平和の日」として特別に平和のために祈るよう、1968年教皇パウロ6世により定められました。この年はベトナム戦争が激化しているときでした。
私は1960年に、聖フランシスコの名前をいただいて洗礼を受け、さらに、フランシスコ会に入る恵みをいただきました。1968年は北浦和の修練期の時で、世界平和のことなど全く頭になく、自分のことばかり考えていました。1975年に司祭職の恵みを受け、今年50年目になりましたが、その正月元旦から風邪で寝正月となり、やはり、自分のことばかり考えましたが、84年の人生を振り返るきっかけとなりました。「愚かな考え休みに似たり」ですが、神はこれを「恵みの時」としてくださったように思いました。
私は、これまで、“何時に起きて、何をして、何ができなかった、しなかったか、”毎日メモ書きをして来たのですが、「恵みの時」を生きるようにと考えたことはありませんでした。私はいつも、ファリサイ人のように、自分の決めたことを守る事にとらわれてきましたが、ファリサイ人はとにかく掟を守っていましたが、私は自分の決めたことも守れずに、だらだらと過ごす毎日でした。
元日に「神の母聖マリア」のミサを5条教会で皆様と一緒に捧げることができました。その日、修道院に戻って、風邪気味を理由に寝正月を決め込み、ベッドの中で、今年一年どう過ごそうかといつものように、あれやこれやと思いめぐらしていた時、「マリア様が、天使の言葉を受けて、「お言葉の通りになりますように」と、お答えになったように、今年こそは、自分の思いでなく、毎日のミサの中で、主が告げられる福音の言葉を、“ゆっくりと、心を込めて”聴き、たいせつに生きていけたらと願っています。
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投稿者プロフィール
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クレト中村道生司祭
フランシスコ会 日本管区『小さき兄弟会』 旭川地区 旭川フランシスコ修道院 助任司祭 (旭川五条・旭川六条・神居・大町・富良野)
Telephone=070-5432-1694
mail-address=cletusnakamura@yahoo.co.jp
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