2021年度のフランシスコ会旭川地区の黙想会が、カルメル会の管区長・大瀬神父さんの指導で、10月4日から8日まで神居修道院で行われた。例年だと全道のフランシスコ会の黙想会として、札幌北11条修道院、釧路修道院、北見修道院、旭川修道院の兄弟たちが集まり、札幌の花川の黙想の家で行われていましたが、今年は、コロナのためできなくなり、旭川地区の兄弟たちだけで、神居修道院で行われた。今年、叙階25周年を迎えられた大瀬師はローマで歴史を勉強されたとの事で、講話も明治以降の日本の教会に大きな足跡を残した宣教師や信徒たちの歴史の裏話のような形で、興味深く彼らの召命の話をしていただいた。特に、山本信次郎の話は興味深く伺いました。

彼は暁星中学で学び、ステファノの名で洗礼を受けるとともに、寄宿舎で4年間、フランス人修道士らと寝食をともにするうちに、フランス語の語学力を身につけた。本人は司祭職を望んだそうだが、校長だったヘンリック神父は軍人になるように勧めたとの事。実際彼は海軍少将までになり、昭和天皇が皇太子時代にフランス語を教え、ヨーロッパ外遊の時に同行し、時の教皇ベネディクト15世との会見実現に尽力しています。

ところで、10月はロザリオの月ですが、10月7日はロザリオの聖母を記念しています。

そのいわれについて、女子パウロ会のHP「ラウダーテ」では、以下のように記されてされています。

『1571年、全ヨーロッパはキリスト教を滅ぼそうとするトルコ帝国の脅威にさらされていた。それに抵抗するために、ベニス、ゼノア、スペインの国々は教皇のもとで同盟を結び、ギリシャのレパント沖でトルコ軍の艦隊を全滅させ、ヨーロッパを守り勝利を得た。この勝利は武力によるものではなく、ロザリオの祈りを聖母マリアにささげたことによるといわれた。そのため、時の教皇ピオ5世は、勝利の日を「ロザリオの聖母マリアの祝日」と定めた』
女子パウロ会HP「ラウダーテ」聖人カレンダー10月の聖人 7日 ロザリオの聖母より抜粋

これは中世ヨーロッパのキリスト教の世界観から見た考えを示していると思います。歴史の裏というか、もっと幅広い視野でみる必要があるのではないかと思います。「教会の祈り」の詩編の中にも、特に詩編136(第2土曜と第4月曜)は、ユダヤ教の偏った神観が色濃く表されています。“神はエジプトの初子を打たれた。神の慈しみは永遠。…神はファラオとその軍勢を足の海に投げ込まれた。神の慈しみは永遠。”などなどと、似た表現が多々あります。キリストが示された「慈しみ深い父なる神」とどれだけかけ離れているかと思うとうんざりします。もちろん詩編には素晴らしい「賛美の祈りや痛悔の詩編」があるのも事実ですが。

教皇フランシスコは「ラウダート・シ」の中で、“ともに暮らす家を大切に”と呼びかけて、「この世界を、交わりの秘跡として、神と、また地球規模で隣人と分かち合う道としてうけいれることです」(9)と訴えています。

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投稿者プロフィール

Fr.Nakamura Michio
Fr.Nakamura Michio
クレト中村道生司祭
フランシスコ会 日本管区『小さき兄弟会』 旭川四教会助任司祭
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