「山上の説教」(5章~7章)を終えて山から降りたイエスが、様々な苦しみを抱えた人々を癒されたことが、マタイ福音書に書かれています。今日の福音は、その続きとして、弟子たちを派遣するに当たっての心構えが述べられています。弟子たちが遭遇することになる迫害を予測して、「体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい」と言っています。わたしは今日の福音で、先日読んだ「トランプ大統領の脅しが通用しない世界的指導者」という記事を思い出しました。先日のニューヨーク・タイムズに、関税率の引き上げも意に介さない。国土はほんのわずかで、諸外国がこぞって手に入れたがる北極圏のような土地もない。ちょっとしたことで分裂する軍事同盟にも参加していない。ベネズエラ大統領のように誘拐されることも、まずないだろう。宗教的な立場からトランプ氏と向かい合うことは、彼の仕事の一つとして見ることさえできそうだ。この政治家とはレオ14世だ。キリストの代理者であり、普遍的教会の長であり、特に今は、世界で最も強い道徳的な声として、戦争に突き進むトランプ氏と向き合っている。他国の元首たちは、執念深い米国大統領に対して、異議を唱えるか、譲歩するかを決めるときに考えなければならないことが多いが、レオ14世は、そうした算段をする必要がない。スペインではサグラダ・ファミリア教会でガウディの没後100年を記念した、イエスの塔の完成の祝典で、「イエスを信じながら戦争はできない。イエスを信じながら無実の人々を殺すことはできない。イエスを信じながら苦しむ人、泣く人、貧しさから逃れようとする人を見捨てることはできない」と述べられました。教皇はいまバチカンに戻り15日には韓国の李在明(イジェミョン)大統領とあわれ、大統領から来年韓国で行われる世界青年大会への参加をお願いされたようです。教皇が韓国に来れば日本にも足を運んでくれるかもしれませんね。イエスは弟子たちを派遣するにあたって為政者や権力者ではなく、神を恐れなさいと言いました。肉体の死より魂の死の方がはるかに恐ろしいのです。神はスズメの一羽さえ見守っていてくださる。わたしはイエスがスズメやカラスのことを話していることを嬉しく思っています。わたしはカラスが賢いので好きです。小鳥に餌を与えても人から批判されませんが、カラスにおやつをあげるとひどい悪者にされます。カラスを観察していると楽しいですよ。みんな神さまに生かされている仲間です。それなりにしっかり生きていかなければなりません。典礼聖歌の♪ごらんよそらの鳥♪の曲で、そらの鳥は本当はカラスのことですよ。ルカ福音書には、「カラス」のことを考えてみなさい。まくことも、刈ることもしない‥‥神はそれらをやしなっていてくださる(ルカ11.24)。と書かれています*(Ka)
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