今日は年間第27主日ですが、ここの教会の保護の聖人であるアシジの聖フランシスコの祝日にあたっています。長尾神父さまから神居教会では今日は特別にフランシスコ会固有のミサ典礼書を使った聖フランシスコのミサをしてほしいと頼まれていたので、福音はマタイの11章25節から30節を使いました。この箇所はイエスが「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」とすべての人を温かく招く聖書の中でも有名なことばが含まれた箇所です。今年は聖フランシスコの没後800年の特別聖年にあたっている年です。聖フランシスコというとわたしたちは、彼がキリストの傷である聖痕を自分の体に受けていたこと、彼は被造物への愛が深く、鳥たちが集まって彼の説教を聞き、彼は町を恐怖に陥れていた凶暴な狼を従順にしたなどの話を思い出します。また聖フランシスコの「平和の祈り」も有名です。また彼が死ぬ前に作っていた被造物を賛美する「太陽の讃歌」も有名です。また北海道の教会は、札幌教区ができた当初はまだ教区司祭が少なく、初代の司教フランシスコ会のキノルド司教さまが、フランシスコ会員に宣教を委ね、各地に教会ができていきました。旭川地区のほとんどの教会はドイツのフルダ管区の神父さんたちの力によって作られました。
わたしは聖フランシスコのすぐれたところは、貧しさを愛し、平和を求め、決して偉そうにしなかったことだと思っています。当時の教会を建て直す影響力を持った人物と見なされていたのに、彼は教会には決して逆らわないで従いました。当時は教会を改革するさまざまなグループが異端者になされていた時代でした。フランシスコは兄弟たちに、どこかで説教する時には必ずそこの教会の司祭や司教の許可を得てからするように命じ、決してたかぶらないようにいつも努めていました。彼は自分の兄弟たちに宛てた遺言の中で「兄弟たちは馬に乗ってはいけない」と書きました。なぜならそのころ、馬は高貴な人や金持ちの乗り物だったからです。
フランシスコは自分たちの修道会が教会から認可された時、名称をフランシスコ会ではなく、「小さき兄弟会」としました。
今日の福音の前の方でイエスは天の父に「あなたはこれらのことを知恵のある人や賢い人には隠し、小さき者にあらわしてくださいました。」と祈っています(マタイ11.25)。聖フランシスコはいつも小さき者に徹していました。また10月1日が祝日だったカルメル会の幼きイエスの聖テレジアも、小さな者の生き方を見つけた人でした。*(Ka)
**ここから第二部**
教皇レオ14世は9月25日から四日間フランスを訪問していました。その直前マクロン大統領は22日、ニューヨークで開かれている国連総会で演説し、「ジャングルの掟のもとで生きるのか、文明化された国際社会で生きるのか」と述べ、国際的なルールよりも大国などの力が優先される現状に強い懸念を示しました。こんなニュースがあった直後に教皇はパリのユネスコ本部で、「国連や他の多国間組織が危機に直面していると述べ、国際対話が「茶番」と化す恐れがあると警告しました。法の支配を 軽視する世界の指導者らを非難し、「権力者は、法を尊重する代わりに、自らの利益にかなう時にだけ法を持ち出し、自分たちの行動を制約する時には無視する。正義そのものをまるで売買するための商品のように扱っている」と述べました。さらに、国連や他の多国間組織は「実効性の危機に直面している」とし、「対話は、平和のための資源ではなく行動の障害と見なされ、共に公益を追求する機会ではなく、茶番として扱われている」と語りました。今の時代、力が有ればなんでもできる、国際法や話し合いなどは無視する強引な指導者が世界中を混乱させていることを考えて、9月27日にルルドでミサをした時に教皇は、「ここルルドで、無原罪の御宿りである方がロザリオと共に聖ベルナデッタに現れ、その祈りを導いた時のことを思いつつ、すべての信者とすべてのキリスト教共同体に対し、戦争の終結と、紛争地の人々への平和の訪れを願い、来る10月中、ロザリオの祈りを唱えるよう」呼びかけられました。今月みなさんのするロザリオの時、ぜひ「戦争の終結と紛争地の人々への平和の訪れを願う」意向を入れてください。聖フランシスコと、いま力が有れば世界中を自分の思い通りにできると考えている政治家は神の目からみたら大きな違いがあります。わたしたちははっきり目を開けて見ていなければなりません。そしてまともな世界になるように祈りましょう。今日は聖フランシスコについて話すつもりが、聖フランシスコの生き方と全く正反対の生き方、権力や富、武力を求めて、世界中を混乱させている指導者ことが頭に浮かんだので、教皇さまのことばも加えて話しました。今日は11時くらいから下で祝賀会になります。
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