神の私への愛
- God’s love for me - No.10

すべてのものは神の存在と働きを示しています。詩編の言う「天は神の栄光を語り大空は御手の業を示す」(19:2)のです。被造世界の兄弟姉妹を観照(カンショウ*)してみましょう。「よく見れば ナズナ花咲く 垣根かな」(芭蕉)。
生きているものには、それぞれ役割があります。そして語りかけているのです。
み言葉と呼ばれる幼児イエスの誕生からはじまるご生涯は、言葉と行いを通して「神の愛」を私たちに示します。

*存在するものをそのままの状態で眺め、味わいます、主観をまじえないで
物事を静かに観察して、意味を知ること、と考えています。
”Do not think but look at!”  考えないで、よく見なさい!

「本当に大事なものは、目に見えないものです」とキツネが言いました。
(「星の王子さま」サン・テグジュペリ)

「すべてのみえるものは、みえないものにさわっている。きこえるものは、きこえないものにさわっている。かんじられるものは、かんじられないものにさわっている。おそらくかんがえられるものは、かんがえられないものにさわっているのだろう」(ノヴァーリス「フラグメンテ」より。ドイツの詩人の断片から引用)。

「念祷(お祈り)とは、私の考えによれば、自分が神から愛されていることを知りつつ、その神とただふたりだけでたびたび語り合う、友情の親密な交換にほかなりません」。これはイエズスの聖テレジアの言葉です。(自叙伝7の10)

「自分の心の動きに気がついていればいるほど、祈りが本物になる」
(Fr.ジャン・ラティシメント OFM.Cap)

★ 呼吸を整えてみます。息をひとつ、ふたつ、、とう、と数えてみるのもグー。
★ 一つひとつを目で眺め、そのありのままの様子を、味わってみます。
★ 心でお祈りするようにしてみます。ヒントはあります。