マタイ福音書の18章は、教会共同体のあり方について書いてあります。マタイの属したユダヤ人キリスト教会は、自分たちを「新しい神の民」と考えていました。
この箇所の全体のテーマは、教会共同体内での人間関係の修復、とくに罪を犯した兄弟への対応方法と、和解を求める大切さです。イエスは、問題をプライベートな会話から始め、段階を経て教会全体で解決するよう教えています。後半では、心を合わせた祈りや、主の名によって集まることの力と、主の臨在が約束されています。最終的にどうしても教会の仲間に戻って来ない人がいたら、後は異邦人のように看做しなさいと言っていることは、後は神さまに任せなさいと勧めているのです。今日の第ニ朗読はローマの教会への手紙でした(ローマ13.8-10)。パウロはローマの教会の人たちに、キリスト信者は社会的な義務(税金など)を果たすだけでなく、生涯にわたって「互いに愛し合う」という終わりのない債務を負っていると語りました。旧約聖書には「〜するな」「〜しなさい」というルール(律法)が何百個も書かれています。しかし、それらのルールが作られた本当の目的は、神を愛し、隣人を大切にするためでした。教皇レオ14世は使徒的勧告「わたしはあなたを愛している」の中で、イエスの教えにおいて、神を第一のものとすることには、貧しい人々に愛の手を差し伸べることなしに神を愛することはできないという、もう一つの確固とした点が伴うことは明らかです。隣人への愛は、神への愛が真実なものであることの具体的な証拠です。使徒ヨハネは[神は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます(1ヨハネ4.16)]と述べています。(勧告の2章26より)。わたしは教皇が貧しい人々への愛について書かれた使徒的勧告を読んでいて、弱い人々苦しんでいる人たちを大切にした政治家で、2005年から2021年まで16年間ドイツの首相を務めたアンゲラ・メルケルさんのことを思い出しました。彼女はドイツ経済を立て直し、2015年の難民危機には100万人を超える難民をドイツに受け入れました。わたしは、移民を追い払い、自国を偉大な国にすると言っているトランプ大統領は、隣人のことより自分の利益しか考えないので、メルケルさんとは人間の大きさが違うように思えます。そして先日カナダとの間にあるオンタリオ湖をアメリカ湖にすると宣言しました。本当のキリスト信者なら相手のことを考え尊重するはずです。今の時代はトランプ大統領によってキリスト教が嫌いになる人が増えているような気がします。とても残念です。わたしたち、キリスト教徒が隣人への愛を忘れてしまうと、キリストの教会をガラガラにして寂しくしていくことになります。今日の集会祈願で「あなたの愛を受けた民を顧み、御子を信じる人々に、まことの自由と永遠の喜びをお与えください」と祈りました。わたしたちが愛の心を持つことが大切です。*(Ka)
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