今日の福音は四つの福音書に記述があるパンを増やされた奇跡の話です。この話は最後の晩さんでご聖体を制定されたことを思い出させる話です。また今日8月2日は、フランシスコ会固有の典礼で祝日にあたるポルチウンクラの「天使の聖マリア聖堂」の献堂日です。この聖堂はフランシスコ会の母なる教会とされています。アシジの畑の中にあった壊れかけた聖堂を使う許可を受けてフランシスコ会の最初の頃の活動拠点になった聖堂です。後に聖フランシスコが息を引き取ったのもこの聖堂でした。現在はこの小さな聖堂を覆うように、この上にサンタ・マリア・デリ・アンジェリ(天使の聖マリア)という大きな教会が建てられています。フランシスコ会の修道院や教会では8月2日に聖堂を訪れて全免償を受ける特権をもらっています。1216年に聖フランシスコは神秘的体験でキリストから悔い改めの心を持ってこの聖堂を訪れる人が罪の許しを受けられる約束をもらい、後に教皇ホノリウス三世に話し、悔い改めて罪を告白してこの聖堂を訪れる人に全免償を与えるとの約束をもらいました。その当時は全免償は十字軍に参加する人にもらえるものでした。いまは他の日にも全免償をもらえる日があります。免償について詳しく知りたい方は、カトリック祈祷書「祈りの友」巻末の付録2に載っています。どこの教会にも置いてあると思いますので参考にしてください。

 今日のパンを増やす奇跡は、イエスの復活の他に四つの福音書に共に書かれている話です。人々がイエスの周りに押しかけてきていて、夕方になり、弟子たちが群衆を解散させようと進言すると、イエスは「あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい」と言いました。フィリッポは1人の子どもから大麦のパン五つと魚二匹をもらいイエスのもとに届けました(ヨハネ6.9)。この子どもの持っていた食料はおそらくその家族の分だったのに、イエスはその善意を受けて男5千人のお腹を満たす奇跡を行ってくれました。わたしたちの社会は絶えず人より上を目指しています。より強くより豊かにと上を目指していれば低いところにいる人のことは考えなくなります。イエスの思いは、上ではなく、いつも下に向かっていました。それが神の国に向かう道だからでした。自分が不足しても他の人が喜んでくれるならと、ひとりの子どもがその家族の分の食糧を提供してくれたので、イエスは多くの人の腹を満たす奇跡を行ってくれました。いまの社会はより強くより豊かにと上ばかり見ているから難民や病人、経済的に苦しんでいる人や弱い人たちのことを考えない社会になっています。わたしたちが惜しみない愛の心を持つならば、世の中はもっと神の国に近づいていくことかできます。*(Ka)

 

 

 

 

 

 

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