今日はキリストの聖体について考えお祝いする祭日です。聖体については、教皇フランシスコは以前、「聖体の秘跡」について一般謁見の時に話されました。それに基づいてかんたんに聖体について説明します。①聖体は教会生活そのものの源泉をなします。聖体は「キリスト教入信の秘跡」の中心に位置づけられ、この愛の秘跡から、あらゆる信仰と交わりとあかしの歩みがわきでます。②感謝の祭儀(ミサ)を祝うために集まるとき、祭壇が中心になります。祭壇は祭壇布で覆われた食卓です。この食卓の上には十字架が置かれています。それはこの祭壇上でキリストのいけにえがささげられることを示します。キリストはパンとぶどう酒のしるしのもとに、わたしたちがこの祭壇で受ける霊的な糧です。祭壇の脇には朗読台があります。朗読台から神のことばが告げ知らされます。神のことばもわたしたちの受ける糧なのです。③最後の晩餐のときと同じように、みことばとパンはミサの中で一つになります。最後の晩餐のとき、イエスの語られたすべてのことばと、イエスの行なわれたすべてのしるしは、十字架のいけにえの先取りです。④最後の晩餐でイエスがなさったわざは御父の愛とあわれみに対する最高の感謝です。ギリシャ語で「感謝」のことを「エウカリスティア」といいます。だからこの秘跡は「エウカリスティア(聖体)」と呼ばれます。それは愛ゆえに御子をわたしたちにお与えになるほどわたしたちを愛してくださった御父に対する最高の感謝です。だからエウカリスティアということばはこのわざのすべてを要約します。⑤感謝の祭儀は単なる祝宴以上のもので救いの神秘の中心でイエスの過越の記念そのものです。聖体は救いのわざの頂点をなします。主イエスはわたしたちのために裂かれたパンとなることにより、ご自身のあわれみと愛をすべてわたしたちに注いでくださいます。聖体を受けることでわたしたちはキリストに似せて作り替えられます。また天上の祝宴において、すべての聖人たちとともに顔と顔を合わせて神を仰ぎみる喜びを味わうことができるのです。
今日は父の日です。天の御父はひとり子の救いのわざにわたしたちをあずからせるために聖体の秘跡を残してくださいました。これからも聖体の秘跡を大切にしていきましょう。*(5)
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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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