今日の福音はルカ福音書の序文と、イエスの公生活の最初の頃の話が組み合わされています。ルカ福音書の1章からいきなり4章まで飛んでいますが、その間にはマリアへのお告げ、ご降誕、イエスの洗礼、荒野での誘惑などの話がありました。

イエスはナザレの会堂で手渡された預言者イザヤ書の「主がわたしを遣わされたのは、捕らわれている人に解放を、目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている人を自由にし、主の恵みの年をつげるためである。」という箇所を読み、「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と話し始めました。わたしたちは教会に来て、キリストと出会い、イエスを知ったことにより、捕らわれていることから解放され、もっと見えるようになり、神の恵みを感じることができるようになったはずです。

今日の聖書と典礼の、年間第3主日の下に(神のことばの主日)と書かれています。神のことばの主日は、昨年から年間第3主日に、典礼暦に入ってきた記念日です。この時期はイエスがガリラヤで伝道を始めたことを記念する福音が朗読されます。神のことばであるイエスは、その言葉と生き方をもってわたしたちに語りかけるために来られました。昨年の「神のことばの主日」に教皇フランシスコは、毎日聖書を読みましょう。わたしたちはイエスのことばを必要としています。毎日氾濫することばの中で、イエスのことばだけは物事ではなく、いのちについて語っていますと話し、「わたしたちの中に神のみことばを迎えよう。福音書をはじめ、毎日聖書を読もう」と呼びかけました。

世界中で新型コロナのオミクロン株の感染者が増え続け、また火山の噴火など心配や不安なことがたくさんあります。しかし、イエスのことばは安心と平和を与えてくれます。明日のことを思い煩うことなく、今自分の出来ることなすべきことをしっかり果たしていきましょう。「あなたの信仰があなたを救った」と言ってもらえる人はさいわいです。イエスは、「わたしは道であり、真理であり、いのちである」と言われました。イエスを通らなければ誰も父のもとに行くことはできません。聖書を通して、もっとイエスに近づいていきましょう。

今日の福音のことばに、あるように、イエスによって、恐れと不安から解放され、もっと先が見えるようになり、神の恵みを実感できるようになりましょう。
*(K)

 

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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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