みなさん新年おめでとうございます。2022年が始まりました。今日は主の降誕から八日目で、幼子がイエスと名付けられたことを記念する日です。この日は昔から神の母聖マリアの祭日として祝ってきました。教会がマリアを「神の母」と宣言したのは、四三一年のエフェゾ公会議でした。降誕の八日目にあたる今日、誕生した神の子は「イエス」と命名されることによって、正式に神の民の歴史、人類の歴史の一員になりました。
今日1月1日はカトリック教会では「第55回世界平和の日」です。戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界を祈り求める日にあたっています。
今年の平和メッセージで、教皇は安定した平和を築くための道として、歴史の記憶を守る高齢者と未来を切り開く若者の対話、教育への投資、労働者の尊厳の推進を挙げています。いつの時代も、平和とは神からの賜物であり、皆で分かち合う努力の実りです。すべての人が自分の心の平和から出立して、家族、社会、環境、民族、国家間の関係に至るまで、より平和な世界のために協力できる、と教皇は説いています。
教皇はメッセージの中で、ここ数年、世界的に教育予算が少しずつ減少し、教育に予算を割くことが投資ではなく、出費と捉えられている傾向にあると述べていました。また、教育費削減のいっぽうで、世界の軍事費は増加していることに触れて、教皇は軍事に向ける予算を教育に当てるよう各国政府に緊急に呼びかけています。日本の国では、軍事費とは言わないで、国防費と言ってますが、年々この予算は増え続けています。世の中は剣を鎌に作り替えなければならないのに、神が望む平和とは違う方向へ進んでいます。
わたしは教皇が教育にかけるお金は出費ではなく投資だと言っていることはなるほどと思いました。わたしたちが愛のため神さまのために使う時間やお金は、ただの出費ではなく、わたしたちの積み立てになると思いました。
今年一年。教会のため、神さまのために、人のために出し惜しみなく、自分を差し出て行く人に、祝福が沢山あるように願います。*(K)
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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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