今日の福音には洗礼者ヨハネの言葉が語られキリストの言葉は何も書かれていません
先週の日曜日。待降節第1主日にわたしは神居教会のミサに行きましたが、その時、誰からも長尾神父さんが入院したことを教えてもらいませんでした。次の月曜日に、中村神父さんからの電話で、長尾神父さんが高熱を出して赤十字病院に入院したことを知り、今日の大町教会のミサを頼まれました。わたしが大町教会でミサをするのは、令和になってから今日が初めてです。12月は師走と言われます。これは僧侶のような普段落ちついている人でも、この月は多忙で走り回るようになるという意味から名付けられたという説があります。なぜ忙しくなるかというと、毎年年末に仏名会(ぶつみょうえ)という法要があるからです。いま旭川の教会は神父たちがあちこち具合悪くなり、信者さんたちがオロオロしています。12月こそクリスマス前で共同回心式や幼稚園のクリスマス会などで神父が走り回る月です。

 一昨日3日は、日本宣教の保護者聖フランシスコ・ザビエル司祭の祝日でした。ザビエルはスペインのバスク地方のナバラ国領主の息子として、ザビエル城に生まれ、19歳の時、パリ大学の聖バルバラ学院に留学し23歳の時、同じスペイン出身のイグナチオ・デ・ロヨラと寮で同室になり大きな感化を受け、28歳の時、イグナチオの結成した「イエズス会」に加わり31歳の時同士と一緒に司祭叙階されています。1541年に東洋を目指して旅立ち、インド、日本などで十年間福音宣教に専念し、多くの人をキリスト教信仰に導きました。ザビエルは1549年8月15日に鹿児島に上陸しその日が聖母被昇天の祝日にあたっていたので日本を聖母マリアに捧げました。

 今週の水曜日8日は無原罪の聖マリアの祝日です。マリアは神の特別な恵みによって、その存在の最初の瞬間から、あらゆる罪から守られていた。これはマリアが神の母であることに基づいています。
救いの訪れは神さまのさまざまな計らいによって、わたしたちに与えられました。キリストの誕生より早く神さまはマリアの誕生においてもひと工夫されていました。聖母無原罪の教義は、1854年に信仰箇条として教義宣言されています。この数年後にルルドで出現されたマリア様は「自分は無原罪のおんやどり」と名乗っています。さらに、聖母被昇天の教義はなんと1549年のザビエルの時から400年も経って1950年に教義宣言されています。

 救いの歴史を考えるなら神の計画は、わたしたちの計り知れないところで動き出していることがわかります。いま自分が信仰を持ち教会に繋がっていることも神の特別な計らいがあってのことだと思います。

 わたしたちの日ごろの行いが主の道を整えることにつながっていると考えるなら、毎日を大切に過ごしていかなければなりません。*(O)

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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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