北海道は連日30度を超える猛暑が続いています。新型コロナウィルスの感染者が増え続けている中、東京オリンピックが始まりました。アスリートを第一に考えるなら、真夏のこんな暑い時期に競技が行われるのはおかしなことです。また開会式はもっと早い時間にして、夜は出歩かないようにすべきだろうと思いました。今回のオリンピックは新型コロナウィルスの感染者を抑えるため、無観客試合が多くあります。テレビで観戦しても感染の危険がありませんね。
さて、今日の福音はイエスがパンを増やされた話です。今年の聖書朗読の配分はB年で本来はマルコ福音書が中心ですが、マルコ福音書は短いため、今日から数週間はヨハネ福音書が読まれます。パンを増やす奇跡は4つの福音書に共通して書かれている奇跡で、残ったパンの数も参加人数も多く、人々の記憶に残った大きな奇跡だったと思われます。ヨハネ福音書ではイエスの最初の奇跡はカナのブドウ酒の話です。イエスは結婚式の時、もう人々が酔っているにもかかわらず、さらに高級なブドウ酒を最後に振る舞われます。パンの奇跡の話も、パンも魚も欲しいだけ人々に分け与え、残ったパンの量もすごいものでした。イエスは気前よく人の度肝を抜くような奇跡を行われました。この奇跡は大麦のパン五つと魚二匹を差し出した少年の優しい心が元になっています。わたしたちも人が喜ぶパン種を人に差し出すことができればいいなと思います。わたしはこの少年は五つのパンを持っていたので、自分が食べる分だけでなく。父親とか家族の誰か人の分も預かっていて、差し出したのではないかと思います。他の人が喜んでくれるならどうぞ使ってくださいの寛大な気持ちと雰囲気が、イエスがパンを増やした奇跡のパン種になったと思います。
暑いから今日は説教を短くして、軽い話をします。カナの結婚式の話をしたので、先日読んだ「非まじめ牧師のジョーク集」という本にあった、結婚式の話を紹介します。「結婚披露宴の司会はやり直しができないから気合がはいり、ずっと緊張状態であるので、とても疲れる、で疲労宴という。乾杯で失敗した 偉い人もいる。なんと「新郎新婦のご冥福を祈ってとやってしまった。花嫁のお父さんで「ふつつかな娘ですが」と言うべきところを「ふしだらな娘ですがーとやって」家族から突き上げをくった人もいる。
最後に、パンの話になったので、脱線してクイズをひとつ。パン屋さんに陳列されていてもだれも誰も見向きもしないパンはなんですか?
答えは蒸しパンです。では蒸し暑いのでこれで終わります。


「非まじめ牧師のジョーク集」
大川 従道 著 (朝日新聞社)