何を祈りますか!
- 手前勝手を申し上げ -
「ヨナ書」は、子どもに人気のある聖書物語りの中でダントツだ、と聞いたことがあります。教会学校で見せられたビデオの中で、子どもたちは、神の変心、心変わりに、怒っているヨナに同情したのでしょうか。
「神は彼らの業、彼らが悪の道を離れたことを御覧になり、思い直され、宣告した災いをくだすのをやめられた(3:10)。ヨナにとって、このことは大いに不満であり、彼は怒った」(4:1)とあります。
★ ヨナの不満をどう思いますか? ヨナと私の違いは何でしょうか?
女子高生が毎日聖堂に来て、お祈りしているのを見かけました。「何をお祈りしているの」と言うと「母校が甲子園に出場できますように」との返事。
古い川柳に「神仏に 手前勝手を 申し上げ」があると知りました。
初詣の人が、「何をお祈りしますか」とレポーターに尋ねられて「特にありません。健康でも願おうかと思います」とこたえていました。
★ 何をお祈りしましたか? どんなお祈りしていますか?
ルカ福音書4章には、神と悪魔とのやり取りがあります。
9「 そこで、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。10 というのは、こう書いてあるからだ。『神はあなたのために天使たちに命じて、あなたをしっかり守らせる。』11 また、『あなたの足が石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支える。』」12 イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』と言われている」とお答えになった」。 ★ 神さまへの態度を、どう思いますか? 駆け引き?!
日常生活、つまり暮らしの中で、悩みや葛藤がある人生の中で、人は祈らされます。出来事や出会いが、私の祈りを神との対話にさせます。「思いめぐらす」祈りは如何。
「こう祈ったら どうか!」は、如何でしょう!
カトリック教会の念祷、黙想について、補足します。
祈りは宗教行為です。礼拝、賛美、感謝、嘆願、黙想と観想、いろいろです。「祈り」は信仰です。信仰と祈りは表裏一体です。教理を知りたかったら、祈りを学びます。
神の言葉を聞いて、それに基づいて祈ることが肝要です。「神仏に手前勝手を申し上げ」(古川柳)は、人間的な祈りです。私たちは、聖霊、来てくださいから祈り始めます。使命を知ると祈りも、神に聴く祈りも生まれます。聖霊とその力をも知ります。