偉い人になるわよ
“an important person”

私の子供時代3月10日は、陸軍記念日で祭日でした。その日に急病になって入院しました。高熱を出して、親を慌てさせ、救急車のない時代でしたから、おじさんに背をわれて病院に行きました。すると高熱が消えて、元気になり、人騒がせな子供だと叱られました。しかし、翌日、また熱が出て今度は下がりませんでした。長い入院生活の始まりでした。

前日の9日に学校の砂場で相撲を取ったのが原因のようでした。黴菌(ばいきん 人体に有害な細菌)が入ったと聞きました。6か月入院して、学校に復学しましたが、学習の遅れを心配した親が、休学としましたので、一年間「浪人」したみたいになりました。小学4年生でした。

復学して「びっこ!」と言われて泣きました。運動会や身体検査の日が嫌いでした。ありのままの姿を、人に見られるのが嫌でした。私は、よく泣きました。

ある時、もうよく覚えていないのですが「大きくなったら偉い人になるわよ」と言ってくれた女の子と出会いました。偉い人の意味がわかりません。でも、うれしい言葉でした。彼女は「大丈夫、大丈夫、心配ない!」と言いたかったのでしょう。私の「良きサマリア人」との出会いでした。

★ ルカ10章25-37 口語訳聖書
30イエスが答えて言われた、「ある人がエルサレムからエリコに下って行く途中、強盗どもが彼を襲い、その着物をはぎ取り、傷を負わせ、半殺しにしたまま、逃げ去った。31するとたまたま、ひとりの祭司がその道を下ってきたが、この人を見ると、向こう側を通って行った。32同様に、レビ人もこの場所にさしかかってきたが、彼を見ると向こう側を通って行った。33ところが、あるサマリア人が旅をしてこの人のところを通りかかり、彼を見て気の毒に思い、34近寄ってきてその傷にオリブ油とぶどう酒を注いでほうたいをしてやり、自分の家畜に乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。35翌日、デナリ二つを取り出して宿屋の主人に手渡し、『この人を見てやってください。費用がよけいにかかったら、帰りがけに、わたしが支払います』と言った。36この三人のうち、だれが強盗に襲われた人の隣人になったと思うか」。37彼が言った、「その人に慈悲深い行いをした人です」。そこでイエスは言われた、「あなたも行って同じようにしなさい」。

★ ルカの福音書から、「私の良いサマリア人」を思い出してみましょう!