日本の教会は主の復活から40日目が木曜日に当たるため復活節第7主日に主の昇天を祝います。主の復活の時には弟子たちはユダヤ人を恐れて戸締りして1箇所に集まっていて、すぐに復活を信じられない者もいました。主の昇天はそれから40日経っていて彼らは何度も復活したイエスに出会っていました。そしてイエスは弟子たちの見ている前で、彼らに使命を与え、天にあげられました。この時は誰も疑うものも無く、エルサレムに戻り聖母を中心に皆で祈って聖霊を待ち望みました。主の昇天は不安や心配ではなく、希望や喜びをもたらせてくれる出来事でした。見ることができなくなることは、もっと身近に感じられる存在になったことです。

 今日は母の日ですね。お母さんたちおめでとうございます。
わたしは神学校に入った18才の時から、毎年母の日には母に手紙を書かされていました。27歳の時に母が亡くなり、それから数年間は母の日がくると寂しく感じていました。いまはもうそんなことはありません。目に見えなくなることはもっと身近になることです。わたしの母は、今は聖母マリアや天国の聖人や向こうの知り合たちの中に入っています。先日、食事の時に、めずらしく味噌汁の具に大根が使われていました。その時は母の味を思い出しました。

 もうひとつ、主の昇天で思い出すことは、日曜日のテレビ番組の笑点のことです。先日しばらくぶりに観ていたら、黄色い着物の林家木久蔵がもう引退していました。桂歌丸や円楽なども好きな落語家でした。1966年に始まった長寿番組でした。イエスの昇天はそんなの問題にならないくらい、毎年全世界で記念されてきました。今日話す大事なことは焦点がボケないようにまとめます。

1.イエスは地上を離れる前に全世界に行って福音を伝えることを命じ。

2.弟子たちに聖霊を送ることをと約束して天に帰られました。

3.聖霊は神の霊、イエスの霊で、神のいのち、神の力、神の愛そのものです。

4.聖霊は教会に留まり、わたしたちを教え導いてくれます。

5.教会は聖母マリアとともに聖霊を祈り求めました。聖母月の今月、わたしたちは聖母マリアとともに教会に聖霊がたくさん与えられるように祈りましょう。

6.今日の集会祈願に、「主の昇天に、わたしたちの未来の姿が示されています。キリストに結ばれるわたしたちをあなたのもとに導き、ともに永遠のいのちに入らせてください」という言葉があります。*(5)

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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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