みなさん主のご復活おめでとうございます。わたしは今年の聖週間に5年ぶりに教会の典礼の手伝いをしました。もう5年前になりますが、平成最後の年の聖週間に、わたしは名寄教会の手伝いに行っていました。説教の準備などで神居の修道院から通った方が都合が良かったので、木・金・土・日と4日間名寄まで通いました。復活祭の次の週に五条の信者さんの葬式があり、その後ゴールデンウィークに入り、わたしは道南の上ノ国に行く計画を立てていました。ところが４月29日の朝ミサの後で動けなくなり、救急車で運ばれ入院になりました。いま考えるとその頃は、聖週間からの疲れが溜まっていたのだと思います。

　入院中に年号が代わり平成から令和になりました。今年は令和６年なので、4回目の脳梗塞の入院をして車を手放し、車椅子の生活になって今年で５年経ちました。令和元年から修道院での生活が無理になり、介護付きの施設で生活しています。今年の聖週間は5年ぶりに教会の典礼の手伝いをすることになりました。しかし、29日の聖金曜日は、年に一度のMRIの結果の予約が入っていて、教会の典礼には行きませんでした。

　MRIの検査の結果は、脳や血管には何も変化が見られず、もう5年経っているので、来年からは定期検診をしなくてもいいと言われました。わたしのからだは良くはなっていなかったけど、何も変わりなしで安心しました。復活祭の頃には、古い自分に死んで新しく生きることがよく言われますが、自分が思うように動けない生活になり、わたしはこれが神さまが与えてくださった、わたしの新しい生き方なのかと思っています。動けなくなって、考える時間と祈る時間が前より増えました。ペトロは晩年行きたいところへ自由にいけなくなるとイエス様から言われました。自分のことばかり話してしまいました。今の生活の中から、失ったことより、あること、幸せなこと、嬉しいことをたくさん見つけだし、わたしは幸せな人でいたいと思っています。みなさんも古い自分に死んで新しく生きるとは、どんなことなのかと考えてみてください。*（５）

 

 

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〇　山本 孝神父ミサ説教　〇
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