今日は年間第15主日ですが、明日が海の日で休みの日なので、三連休の中日にもなっていますね。今日の福音は神の国についてです。先週までは弟子たちを宣教に遣わす際の心構えや注意事項についての話しでした。今日の福音は神の国についてです。神の国(マタイ福音書では天の国)はイエスの教えの大事なテーマのひとつです。わたしたちは主の祈りで「天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。み国がきますように。」といつも祈っています。でも日常はみ国とかみ心のことはあまり考えずに生活していることが多いと思います。自分のこと好きなことだけを考えていると思います。マタイ福音書の13章には神の国のたとえがいくつも出てきます。今日の個所は、まかれた種のうち、良い土地に落ちたものだけが実を結ぶという話です。イエスは湖のほとりに座っていて、大勢の群衆がそばに集まってきたので、自分は舟に乗って腰を下ろして話し、群衆は岸辺に立って話を聞きました。そして誰でもが理解できる種まきの話をしました。わたしたちも野菜や花や種を蒔きます。またよい実を結ばせるためには、水や肥料や温度管理などいろいろ手がかかるようです。

先日、雷が鳴った酷い大雨の時、風で畑のきゅうりととうもろこしが倒れてしまったと、ある人が教えてくれました。また先日テレビを観ていたら、千葉県のメロン農家の人が、よい実をつけさせるため、一株にひとつだけ実を残してあとは小さいうちに他の実を全部とってしまうと言っていました。わたしたちは神さまから命をいただき、みな何か固有の実を残す使命をいただいていると思います。わたしは今週の7月18日が司祭叙階の47回目の記念日になります。自分は司祭という特別な召命をもらいました。わたしは司祭しかできないことを大切にしたいと思っています。わたしは病気になって出来なくなったことがたくさんあります。いまは片手しか使えないので、いつも手抜きのミサになっています。でもまだ祈りとミサができることをありがたく思っています。どんな人にもその時にその人しかできない役割が与えられていると思います。

皆さんは神さまからいろんな時と場所で種を蒔かれています。自分のやり方にこだわった固い心、これは石だらけの土地です。欲望や雑念だらけの心、これは茨が生えてくる土地です。すぐに損得を計算する心には、神様からのメッセージは届かないと思います。毎日、自分は何を期待されているか、しなければならないことは何かを考えてみることは大切なことです。

神さまは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ、種まく人には種を与え。食べる人には種を与える。それらすべてを神さまがそうしたいからそうされている。その家族の大きな業のなかにわたしたちそれぞれの命があります。神さまのわたしたちに対する大きなご計画、大きな計らいのなかに、神さまの業に協力していけたらいいと思います。*(ka)

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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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