今日は父の日です。お父さんたちおめでとうございます。今日の福音は、イエスがご自分でやっていたことを弟子たちが引き継ぐことができるように実践教育した場面です。何を言い、何をすべきか。何を避けなければならないかを教えています。今日の福音でわたしがまず思ったのは、信者さんはミサのたびごとに教会から「行きましょう。主の平和のうちに」と派遣されているということです。先週の日曜日にミサに行った教会で、ミサの中で♪キリストの平和がわたしたちの心に♪という聖歌が歌われました。わたしはキリストの平和やキリストの愛やキリストのめぐみをわたしたちが心に抱いて教会から派遣されることがいちばん大事なことだと思いました。“キリストの平和”という曲は、さいたま教区の塩田泉神父さんの作曲した歌です。コロサイの教会への手紙3章15節に「キリストの平和にあなたがたの心を支配させなさい。あなたがたが一つの体に結ばれるものとして招かれたのも、この平和のためなのです。」ということばがあります。

イエスが弟子たちを派遣した時、異邦人の道に行ってはならない。またサマリア人の町に入ってはならない。と言われているのは、まず近くにいる人に目を向けなさいということです。わたしたちはまず身近な人に愛や平和を運ぶべきです。幸せな人がひとりいたなら、その人のまわりの人も幸せになります。反対に不機嫌で暗い人がいれば、その人のまわりも暗い雰囲気になります。わたしたちは幸せを運ぶ人にならなければなりません。幸せは身近なところから始まります。まず自分が幸せなら次に家族、友人まわりの人へと広がっていきます。

鈴木秀子シスターの(今、目の前のことに心を込めなさい)というタイトルの本に次のような文章がありました。「自分を幸せにできる人は、他の人も幸せにします。人間は誰しも愛し愛されたいと願っています。そして人から受け入れてもらいたい、理解されたい、他人からいい人と思われたい、役立つ人でありたいと願います。そしてそれが満たされない時、わたしたちはつらい思いをします。心の中に不幸をかこつ人は、その人がいるだけで不幸の雰囲気がまわりの人に伝わっていくのです。‥‥はっきりとわかっていることは、自分で自分を幸せにすることのできる人に、幸せが約束されているのです。自分を幸せにするとは自分を愛する力を育てることにつきます。自分自身を愛する力を伸ばした人のみ、ほかの人を愛することができるのです。」と書いています。神のめぐみをいっぱい感じる幸せな人が増えてほしいです。自分が幸せな人は必然的に他人を幸せにします。鈴木シスターは毎日寝る前に三分間その日あった良かったこと、嬉しかったこと、感動したことを考えることを勧めています。反省や悪いことは考えないで良いことだけを考え、それを一ヶ月も続けると、人生が生きやすくなって、毎日を良い気分で過ごせるようになったことに気づきます。これは幸せを見つける一つの方法ですと勧めています。マイナスのこと嫌なことではなく、良かったことだけを考えるのが幸せのもとになるみたいです。*(Ka)

 


今、目の前のことに心を込めなさい
鈴木秀子著(聖心会シスター)

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