年間第19主日C年　(ルカ12.32-48)あなたがたも用意していなさい…

日曜日の教会でのミサは３週間ぶりです。大町教会でのミサもずいぶんしばらくぶりです。ここの教会の聖堂は、真夏のミサの時、祭壇に日がさして暑くなることを思い出しました。
今日の福音は、「あなたがたも用意していなさい」という箇所です。主人がいつ帰ってきてもすぐに戸を開けることのできるように、目を覚ましているしもべは立派です。

わたしは先週から６回に分けて、神居の修道院の、自分の部屋の片付けに通いました。３年前の８月に救急車で入院して、そのまま修道院には戻らないで、今は介護してくれる施設に入所しています。他の人が使えるように部屋を空けるように言われ、僅かの着替えだけ残して他のものは処分しました。自分の身体が動かなくなってからの作業はきつく疲れました。神さまのところに行く時には何も持って行けません。

数日前に少し疲れたので、修道院の外の納骨堂の脇を散歩しました。そうするとフランシスコ会の神父さんたちの入っている納骨堂に、浅井晴雄神父さまの名前がありました。浅井晴雄神父さんは大町教会の初代の主任司祭です。亡くなったのはわたしが司祭に叙階された二年後の1978年の夏でした。交通事故で亡くなられたのですが、入院していた天使病院にお見舞いに行って、驚いて感動しました。神父様は酸素のテントの中に入っていたのですが、意識が朦朧した状態でどこかの学校での講義をしていました。わたしは最後まで神父の仕事をしていて素晴らしいと思いました。わたしは自分が意識朦朧になったら何を話すかわからないです。

また８月４日か命日だった武宮雷吾神父様のお墓もありました。武宮神父様の亡くなった時、わたしはちょうど利尻島に行っていて、まるでお葬式のために呼ばれたように思いました。神父さまは厳しい神父さんでしたが各地に多くの立派な信者さんを残しました。利尻島に教会を作ったのですが、今はその建物が残っていません。建築も設備も神様のところまで、持って行けませんが、信仰や人材は残りました。８月４日が記念日だった聖ヨハネ・マリア・ビアンネーの「あなたを愛します」というきれいな祈りがあるので紹介します。

「私の神よ。あなたを愛します。私の唯一の望み、それはあなたを愛すること、息を引き取る最後の最後まで。…… 私の神よ、あなたを愛し、天国を望む理由は、あなたを完全に愛せる幸せを、得ること以外にありません……私の神よ、あなたを愛しながら、また、あなたを愛していることを自覚しながら、世を去る恵みを、どうか私にお与えください。」

昨日から８月１５日までカトリック平和旬間が始まりました。戦争で亡くなった人たちを考えながら、平和のためにできることと、わたしたちの救いと、神を愛するために出来ることを考えましょう。（O）