今日は年間第20主日ですが、8月15日でマリア様の祝日と重なったため、聖母の被昇天を祝います。この祝日は聖母マリアがこの地上での生涯の日数が終わった後、神のお恵みによって霊肉ともに天の栄光に引き上げられたことを祝う日です。聖母マリアの祝日を8月15日に祝うことは5世紀に遡ることが出来ます。聖母マリアを「神の母」と呼ぶことで論争があり、エフェソ公会議(431年)で「聖母マリアは神の母である」と決定がなされ、そのあとで「神の母」としての祝日が8月15日に祝われました。その後6世紀からは「神の母の就寝祭」として祝われるようになり、1950年になって教皇ピオ12世は、長い間教会の信心であった聖母の被昇天を教義と決定して宣言しました。

新型コロナウィルスの流行で教会から信徒の交わり、歌声も消え何もかも寂しくなってきました。13日のニュースでは、国内で新たに2万365人の感染者が出ており、北海道では2日続けて450人を超えた感染者があり、旭川市でも45人の感染者がありました。

楽しい話では、菅政権 帰省自粛を求めるもネット上では〝菅話法〟で大喜利反発「コロナに打ち勝った証として帰省する」このような見出しのニュースがありました。お盆休みを前に菅政権の閣僚らは、帰省を控えるよう国民に訴えている。だが、リスク評価も不十分なまま、開催ありきで五輪を強行した不満は、国民の間にくすぶっていてSNS上では、
「中止の考えはない。強い警戒感を持って帰省に臨む」
「コロナに打ち勝った証として帰省する」
「安心安全な帰省に向けて全力で取り組む」

ほかにもさまざまなバージョンがあるが、いずれも菅政権が、五輪開催の口実に使った言い回しでした。
また毎日新聞の川柳欄に「三途の川キリスト教徒も渡るのか」と心配している句がありました。それで、三途の川の小噺をひとつ。70歳のおばあちゃんが、三途の川を泳いで渡りたいからと言って、スイミングスクールに通い出した。練習の甲斐があってみるみるうちに上達し、200メートルは泳げるようになった。そこでお嫁さんがスイミングスクールに行って、コーチにお願いした。「どうか、ターンの仕方だけは教えないで下さい」

キリスト教では、三途の川はありませんが、わたしは黒人霊歌の「漕げよマイケル」を思い出しました。

マイケル ボートを漕ぐんだ ハレルヤ
マイケル ボートを漕ぐんだ ハレルヤ
舵取り手伝う姉さん ハレルヤ
舵取り手伝う姉さん ハレルヤ
ヨルダン川は広くて深い ハレルヤ
母さん待ってる向こう岸 ハレルヤ
ヨルダン川はとっても冷たい ハレルヤ
体は冷えても心は熱い ハレルヤ
マイケル ボートを漕ぐんだ ハレルヤ
マイケル ボートを漕ぐんだ ハレルヤ

これは黒人奴隷が、辛い労働の日々を耐え忍ぶ生きる糧として、彼らは自分達なりにキリスト教を精神的な支えとして歌った歌です。

ヨルダン川の向こう岸は約束の地カナン。そこにたどり着けばこんな辛く苦しく明日の見えない毎日から開放される。マイケル、ボートを漕ぐんだ。ヨルダン川は深くて広い。向こう岸にいるお母さんに会いに行くんだ。マイケル、ボートを漕ぐんだ・・・。

皆さんもボッーとしてないで、向こう岸で待っているマリア様に会うために、しっかりボートを漕ぎましょう。 *(KA)