カトリック教会は伝統的に10月を「ロザリオの月」としています。先日、教皇フランシスコは、10月の間、毎日ロザリオの祈りを唱え、神の母と大天使ミカエルに、教会をまもってくださいとるようにカトリック広報局を通して招かれました。教会には人々を教会から引き離し、分裂をもたらす問題がたくさんあります。ロザリオが一連なのか一環なのか長さについては触れられていませんが、ロザリオを祈った後は「聖母への祈り」とわたしたちを悪から守り、悪との戦いにおいて助けてくださる大天使聖ミカエルへの祈りで締めくくるよう勧めています。先月末に大天使聖ミカエル、聖ガブリエル,聖ラファエルの祝日がありました。また10月2日は守護の天使の記念日でした。天使や聖人に対する信心については、サレジオの聖フランシスコが「神が私たちに霊感を与えるときに、しばしば天使をとおして与えられます。だから私たちもまた、天使をとおして神に祈りをささげなければなりません」と言っています。天使たちと共にいま天国にいる聖なる人たちの霊魂もまた、天使に等しく同じ役割を持っています。彼らはその祈りをって私たちに霊感を与え、私たちの祈りを神に取次ぎます。自分の守護の天使、霊名の聖人、そして自分の好きな聖人、その生涯を模範にしたい聖人と仲良くすることは勧められています。教皇が勧めている「聖母への祈り」と「大天使聖ミカエルへの祈り」は、みなさんのボックスに入れたのでお使いください。

教会には祈りが必要です。教会の使命はキリストの福音を伝えること、そしてキリストの目的は最終的には人々の魂の救いです。教会が健康で快適な生活、豊かな暮らしを目的にするなら、祈りは何の役にも立たないでしょう。でも、キリストに近づくことや、魂の救いのためには祈りが不可欠です。信仰は言葉より行いが大切です。そしてその背後には祈りがなければなりません

今日の福音の前半は、ファリサイ派の人々がイエスに離婚について質問した話です。イエスの時代のユダヤ人社会は男性中心の社会で、離婚は男性の方から一方的に告げることができました。それでイエスは、離婚することの是非よりは、男の身勝手で女性が追い出されてしまうことは、天の父がお喜びにならないと、弱い立場にある女性を守る考えを述べています。イエスはいつも弱い立場の人、軽んじられている人ことを考えました。イエスは、ただ離婚しないで一緒にいればいいと考えるのではなく、お互いに神が与えてくださったパートナーと考えて大切にするように望んでいると思います。

福音の後半イエスは、「子どもたちをわたしのところに来させなさい。神の国はこのような者たちのものである」と言います。聖書と典礼の解説に「神の国は、人間の功績に対する報いではなく、貧しく無力な者に無償で注がれる神の愛そのものである。それゆえ、人には父(神)に対する子どもとしての信頼こそが求められる」と書かれています。わたしは、たいしたことはできません。でも、ロザリオならできます。「ロザリオならできる」そんな信者さん、教会にたくさんいて欲しいと思っています。0)