今日の福音は、復活の日の午後、エマオに行く二人の弟子にイエスが出現されたことを伝える有名な箇所です。イエスは弟子たちに近づき、共に歩き、語られます。イエスはこの二人に聖書全体にわたり、御自分について書かれていることを説明されました。夕刻が近づいた時、彼らは「主よ、一緒にお泊りください」とイエスを引き止めます。わたしはつい先日まで、大町教会で、教皇ヨハネ・パウロ二世の使徒的書簡「主よ、一緒にお泊りください」を使って勉強会をしていました。この書簡は2004年から2005年の聖体の年にあたって、司教、聖職者、信徒にあて、共同体の源泉である聖体について書かれたものです。今日の福音で、二人の弟子はすぐにエルサレムに引き返し、使徒たちに復活されたイエスに出会ったことを報告しました。二人は「道で話していたとき、聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないかと言っています。わたしはこの言葉が好きです。心が燃えている人がいれば、周りに火を広げていきます。

昨日の朝、わたしは早く起き、4時過ぎから始まったNHKラジオ「深夜便アーカイブス」、母を語る。ノートルダム清心学園理事長、渡辺和子シスター(H16/11/16 OA)の番組を聞きました。2・26事件の日の朝の事や、母親からきびしくしつけられたことなどを話されていました。わたしはこの放送の後、ミサまで少し間があったので、ご両親の写真などが載っているシスターの回想録「強くしなやかに」という本を見ていました。この本に、シスターから昨年10月にもらったハガキが挟まっていました。わたしは、渡辺シスターは、両親から受けたものの他に、本人の努力や精進によって身につけたものに、人を惹きつける魅力があったと思っています。自分に厳しく生きることはたいせつなことです。「置かれた場所で咲きなさい」というシスターの本は200万部売れたそうです。わたしたちがキリストに出会ってしっかり生きることは多くの人に影響を与えます。キリストと出会い、心を燃やして、社会に、家庭に職場に、その熱を伝えていきたいものです。

前述の「主よ、一緒にお泊りください」の本の終わりに教皇ヨハネ・パウロ二世のきれいな祈りが載っていたので紹介します。

『「主よ、一緒にお泊りください!」。主よ、福音書の二人のように、わたしたちはあなたに懇願します。わたしたちと一緒にいてください!わたしたちの道の熟練者であり、わたしたちの心を読まれる神である旅人よ、夕暮れの闇に囚われの身であるわたしたちを取り残さないでください。疲れているわたしたちを支え、わたしたちの罪をゆるし、そしてよい方へと向かうわたしたちの旅路の一歩一歩を導いてください。幼子、若者、高齢者、家庭、そしてとくに病人を祝福してください。司祭と奉献生活者を祝福してください。全人類を祝福してください。聖体のうちに、あなたはご自身を「不死の妙薬」としました。終わりのないいのちの目的地をしっかりと見据え、この地上を信頼と喜びのうちに旅する巡礼者であるわたしたちの旅路を助ける、満ち足りたいのちを味あわせてください。主よ、わたしたちと一緒にお泊りください。一緒にお泊りください。アーメン』