互いに愛し合いなさい
-福音を生きるために-

セットメニューをご存じですか?うどんとおにぎり、チャーハンと麺類、いなり寿司とラーメンなど、ご飯は右に、汁物は左にセットで並んでいるものを、セットメニューというのだそうです。昔、このような食べ方があったとは思えません。セットとして、良い組み合わせのメニューには人気があります。デパートの食堂街、駅前の食堂などで見かけます。神への愛と隣人への愛は、車の両輪のように一体になっているものです。

「福音を生きる」とは、考え方や暮らし方、世間の価値観や関心の的を変えることです。私たち一人ひとりが再生する(新しく生きる)ことから、家族やご近所を「刷新する」こと、つまり福音化されることが肝要です。

生き方にも、セットメニューがあります。良いセットメニューは、お祈りと愛の実践です。感謝の祭儀(ミサ)への参加と人権尊重の活動、「私発」の地球温暖化防止活動の実行と、聖書の学習会や黙想会への参加、チャリティ活動、平和のためのボランティア活動などは、セットメニューの実例です。

教会では、信仰のみではく「信仰」と「行い」がセットになっていると教えています。ヤコブ書には「信仰も、行いが伴わないなら、信仰はそれだけでは死んだものです」と。

「み言葉とご聖体」をいただきながら、嫁の悪口を言う人、年老いた両親、舅姑の認知症を大げさに言う人は、セットメニュー違反です。これは「反面教師」でもあります。

「イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている」。(マタイ22章37―40)

熱心に教会に通っている社長や経営者が、社員を不当に安い賃金で働かせているとしたら、、、。たとえ神父さんでも、信徒に福音化の活動をさせないなら、違反です。また教会と信徒の使命に無関心なら、カトリック教会の方針に違反しています。

内省のために

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