今日の福音の出だしは弟子たちではなく使徒たちが質問したことになっています。これは珍しいことです。福音書では普通、弟子たちになっていることが多いです。また信仰を増してくださいと願っていることも、何か不思議な感じがします。信仰はお金や財産のようなものではないので、「信仰を深める」とか「信仰を強める」と願った方がいいように思います。わたしは信仰を深めるにはどうしたらいいかとパソコンでA Iに調べさせました。そうしたら1.日々の実践を通じた方法として、祈りや瞑想、聖典や教えを学ぶ、宗教的儀式に参加、奉仕活動に参加などがあげられていました。そして2.内面的な探究、さらに3.信仰を持つ共同体との交流などがあげられていました。 同じ信仰を持つ人々と交流によって、互いの経験や学びを分かち合い信仰が支えられ、深まります。さらに信仰を深める上での注意点として、無理しない、他の考えも尊重する、極端な方向に偏らない。などの注意点も出ていました。
また次のような説明もありました。信仰を深めるには、祈りや聖典の学習、試練の中で神に心を向けること、そして感謝の気持ちを持つことが大切です。日々の生活の中で神を意識し、困難な時にも希望を見出す努力をすることで、信仰はより強固になるでしょう。
わたしは10月1日が幼いイエスの聖テレジアおとめ教会博士の記念日でしたので、昨年の5月に教皇フランシスコが聖テレーズ生誕150年を記念して出された使徒的勧告「信頼の道」が手元にあったので読みました。
わたしは大学生の時に聖テレジア(テレーズ)の自叙伝を読んで司祭になりたいと感じたとても深い関わりのある聖人なんです。教皇フランシスコはこの本の冒頭に「わたしたちを愛である神へと導くのは信頼、ただ信頼だけです」という聖テレジアの言葉を取り上げています。そしてわずか24歳で地上の生涯を終えた聖女が示す「信頼と愛の小さな道」こそが彼女が教会博士と宣言された理由なのですと言っています。信頼のみがわたしたちを愛である神へと導くのです。信頼がわたしたちを恐れから解放し、わたしたちに自分自身のみを見つめないようにさせます。信頼によって、恵みの源泉はわたしたちの生活の中に注ぎ込まれ、福音はわたしたちの血となり肉となり、わたしたちを兄弟姉妹のために神のいつくしみを運ぶ運河へと変えてくださるのです。
聖テレジアは信仰については特に何も書いていません。わたしは初めて聖テレジアの自叙伝を読んだとき、それまで考えたことがなかったことがまるでメガネをかけたようにはっきりと見えてショックを受けました。そして信仰を持つことがこんなふうに見方が変わることに気づきました。ほどなくして、神さまが喜ぶ人生を生きたいと考えて『そうだ司祭になりたい』と思いつきました。
信仰を深めるには、わたしは良い人物や仲間との出会い、教会共同体との関わり、典礼の参加と祈り、など大切なことがたくさんあるように思います。信仰を失った人たちは、祈りや典礼への参加、教会共同体とのつながりが希薄になっていきだんだん神さまから離れていきます。*(Ka)
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