先週の日曜日は「主の昇天」を祝いました。6月のカトリックのカレンダーは日曜日がみな祭日になっています。今月は日曜日が5回ありますが、今日は「聖霊降臨の祭日」で、来週は「三位一体の祭日」です。その次の日曜日に「キリストの聖体の祭日」があり、最後の第5週は「聖ペトロ聖パウロ使徒の祭日」になっています。また日曜日ではないのですが、毎年「キリストの聖体の祭日」がある週の金曜日(今年は6月27日)が「イエスのみ心の祭日」になっています。他に6月24日は「洗礼者聖ヨハネの誕生の祭日」があります。6月は祭日がたくさんある月ですが、わたしたちキリスト信者にとって大変喜ばしいことです。毎週盛大にミサが行われることで信仰生活の刺激になり、教会の典礼の豊かさが感じられるのです。
今日の聖霊降臨の祭日は、降り注いだ聖霊を受けた弟子たちが世界に向けて宣教に出かけたことから、教会の誕生日と呼ばれることもあります。
2年前の聖霊降臨の日に教皇フランシスコは、『世界、教会、心に調和をもたらす聖霊』というテーマで話をされました。「今日の世界を覆う多くの不和、無関心、戦争や紛争は、分裂させる霊、すなわち悪霊の業であると述べ、これに対し、わたしたちは世界に調和と一致、平和をもたらすように、聖霊に毎日祈らなければならない」と会衆に話されました。「聖霊は分裂したところに結束を、混乱したところに調和をもたらす」と話され、イエスは復活の日の夕方、弟子たちに息を吹きかけて、「聖霊を受けなさい」(ヨハネ20.22)と言われました。
教皇はイエスが聖霊を弟子たちに託したのは、弟子たちを通して人々に罪の赦しを与えるためでした(ヨハネ20.23)と言っています。わたしは毎朝の祈りの時に、1.お祈りを頼まれている人や病人、2.亡くなった人たちやお世話になった人たち、3.洗礼志願者や召命のため、4.教会や教皇様のため、5.それから紛争や戦争をやめようとしない指導者たちが、神の霊によって、愛の心を持つように、そしてしっかりできるように祈っています。いまの世界には他人のことより自分のこと、自分さえ良ければいいと考える人が多くなっている感じがします。「み国がきますように」「神様が大切にされる世の中になるように」もう一度、この世界に聖霊降臨があって欲しいと思います。最初の聖霊降臨の時には、マリア様を中心にした使徒の一団が祈っていたことが聖書からわかっています(使徒1.14)。もう一度聖霊が来てくださって、世界が愛に燃え、新しくなれるように、わたしたちはもっとしっかり祈っていきましょう。先週、こんなメールをくれた人がいます。『ウクライナのこと。9日間の祈りで 聖霊の風を竜巻にしたいと 勝手に考えていますよ』。本当にそうだと思いました。*(Ka)
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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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