カトリック教会の典礼暦は、灰の水曜日から復活祭前の準備期間の「四旬節」に入ります。四旬節はキリストが公生活に入る前に、荒れ野で四十日間の断食を行ったことを思い起こし、改悛、祈り、断食、節制、施し、愛徳の実践の実践を通して、キリストの復活の記念によりよい形で与る準備をする期間です。今年の復活祭は例年より少し遅い4月20日です。四旬節に入ると典礼も変わり、祭服は紫が使われ、主日のミサでは栄光の讃歌はなくなり、アレルヤ唱は詠唱に代わります。わたしはミサの祭服の色が紫になる四旬節と待降節には、少し節制しようという季節なので、なんとなく暗い気持ちになってしまいます。昔ラベンダーの時期に教会のお母さんたちと富良野方面に見物に行った時、わたしは、街中に紫の幟などが出ていて、楽しい気持ちにはなれませんでした。でもその時に一緒に行ったあるおばあちゃんが、家に帰ってから「今日は山本神父さんと富良野に行ってベランダーを観てきた」と話して家族を笑わせたそうです。四旬節は何かのことで頑張っていても、暗い顔や苦しそうな雰囲気ではなく、明るく楽しく過ごしてください。 先日3月2日の日曜日に、ローマの病院に入院中の教皇様は、バチカンの広報局を通して発表したお告げの祈りの挨拶で、

「わたしはもろさの中に隠された「祝福」を心に感じます。このような時にこそ、わたしたちはいっそう主への信頼を学ぶからです。同時に、多くの病者や苦しむ人々の状況を、肉体と精神において分かち合う機会を与えてくださった神に感謝します。

 世界の様々な場所で多くの信者の心から主に向かって立ちのぼる祈りに感謝したいと思います。皆さんの愛情と寄り添いを感じ、今この時、すべての神の民に「運ばれ」、支えられている気がします。皆さんに感謝申し上げます。
 
 わたしも皆さんのために祈ります。そして、特に平和を祈ります。ここからだと戦争がいっそう不条理に見えます。苦しむウクライナ、パレスチナ、イスラエル、レバノン、ミャンマー、スーダン、キブ地域のために祈りましょう。
わたしたちの母、マリアに信頼のうちに委ねましょう。よい日曜日を。またお会いしましょう。」

とこんな挨拶を送ってくださいました。

 その後、教皇様の容態が少し改善したようで安心しました。今日の聖書と典礼の裏に、あるシスターが「現代は悔い改めるということが難しくなっているようです。‥‥自分さえよければ他人のことはどうでもいいという自己中心的な考え方は、個人のレベルを超えて国家のレベルでも当たり前になっているのではないでしょうか。」と書いています。わたしたちは今日、頭に灰を受け、自分のことだけでなく、世界中から自己中心の心が減っていかなければならないことを考えましょう。*(5)

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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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