今日は2024年の最後の日曜日になります。今年は元日の能登半島の地震で始まりました。1月2日には羽田空港での日航機の炎上事故が起こりました。波乱の幕開けの年でしたが、すべてのことは神さまのお許しがあってのことだと思います。今年、召されて神さまのところに帰った方たちもいました。今日はこの一年にいただいたお恵みを感謝してミサにあずかりましょう。降誕祭のあとの最初の日曜日は「聖家族」の祭日になります。イエス、マリア、ヨセフの家族に思いを馳せます。この家族は伝統的に『聖家族』といわれて、わたしたちの家族の模範と考えられてきました。教皇フランシスコは11年前の「聖家族の日」のお告げの祈りで次のように話されました。あまり難しい話ではなかったので、紹介します。「‥‥ナザレでの生活はわたしたち家族の模範です。‥‥家族が平和と喜びのうちに生きるための三つの秘訣は『すみません』『ありがとう』『ごめんなさい』です。家族の中で勝手に振る舞わずに『すみません』と言い、利己的にならずに『ありがとう』と言い、間違ったことをしたことを認めて『ごめんなさい』と言うとき、家族の内には平和と喜びがあります。この三つのことばを覚えていてください。‥‥福音の告知はまず家庭を通り、それから日常生活のさまざまな領域に達するのです。イエスの母であり、わたしたちの母である聖母マリアと聖ヨセフに、熱心に祈り求めましょう。世界のすべての家族を照らし、力づけ、導いてください。彼らが神から委ねられた使命をふさわしい方法で果たすことができますように」
聖家族の日は、聖家族をお手本として、自分たちの家庭を顧みるのにふさわしい日です。わたしたちの家庭が神の愛に満たされたものになっているでしょうか。波風が吹くことがあったとしても、和解、一致、信頼の回復を願い、行動することができているでしょうか?世界の平和は、最も小さな共同体である家族から始まることを忘れることがありませんように。困難なときも喜びのときも、家族として愛の絆を育むことができますように。聖家族の取り次ぎを願って祈りましょう。アーメン。(2013年12月29日)
わたしはいまそれぞれの家庭で、その構成メンバーが多種多様になってきていると思います。ひとり暮らし、高齢者だけの暮らし、介護付きの施設に入居している方も多いと思います。聖家族の日に、両親と子どもたちの家庭だけでなく、どんな家族であっても神さまが大切にされて、一緒にお祈りをすることが大切だと思います。
昔わたしが司祭になりたての頃、旭川の修道院で、日曜日に洗濯をしていたら、ドイツ人の院長さんに叱られたことがあります。「今日は安息日で仕事をしてはいけない日なので、洗濯はやめなさい」と言われました。昔の公教会祈祷文には、朝の祈りに、公教会の六つの掟が入っていました。その中に、日曜日と守るべき祝日には労働を控えることが書かれていました。カトリックカレンダーの金曜日には、魚の絵が書いてありました。安息日の掟や大斉・小斎についても今より頻繁に考えていました。わたしは自分が信者の家庭で育っていなかったことを残念に思いました。みなさんの家族で子どもがいるならば、神様のために時間を使うことや我慢することをしっかり教えてほしいと思います。ナザレの聖家族では、伝統的なことをしっかり教えていたはずです。キリストの弱い人に対する態度は、家庭の人間教育によって身についたものだと思います。*(Ka)
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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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