みなさん主のご降誕おめでとうございます。復活祭と違って、クリスマスの方は世の中に浸透しているので、だれにでもわかりやすいお祝い日です。今日初めて教会に行かれた方や、クリスマスに洗礼を受けた方も多いと思います。わたしは教会に通い始めたころ、ご降誕の深夜ミサで、初めて侍者をさせてもらいました。洗礼はその翌年の復活祭に受けました。クリスマスはキリストとミサを合わせた言葉で、教会ではご降誕の祝日とか降誕祭と呼ぶことが多いです。メリークリスマスなどの言葉は、ハロウィンなどと同じアメリカの文化の影響を受けた言葉です。ご降誕ミサは夜半のミサと日中のミサで朗読される福音書の箇所が違っていて、説教も毎年、別の話を準備しなければなりません。わたしは病気をする前の元気だった頃は、この二つの他に早朝のミサと言われる真夜中のミサもしていました。カトリック聖歌集で♪静けき真夜中♪と歌っているのに真夜中のミサをしないのは寂しいと思っていました。今夜の夜半のミサの福音は、ルカは福音からヨセフは人口調査のため、みごもっていたいいなずけのマリアとともに、ガリラヤのナザレからユダヤのベツレヘムに旅をして、そこでマリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせたことが書かれています。わたしはヨセフがいくらしっかりした男性であっても、宿屋も見つからずたいへんだっただろうと思いました。ただベツレヘムにはヨセフの親戚にあたる人もいたはずで、マリアが初めての出産だったので、誰か世話をしてくれる人を見つけてきたと思います。わたしは親になった経験がないのでわかりませんが、一度だけよその家で「神父さんも赤ちゃんをベビーバスに入れてみない?」と誘われてやってみたことがあります。持ち方がわからず、落とさないように気をつかいました。赤ちゃんはかわいいものですね。神さまは親が育児放棄しないように、ひとにしても動物にしても赤ちゃんはみんな頭が大きく可愛らしい体型に作ってくれたらしいです。世界で戦争をしている人たちが、みんな親の気持ちを持つならば、学校や病院を爆撃したりはしないと思います。わたしは先日、カルメル会修道院のシスターからクリスマスカードをもらいました。そこに教皇フランシスコのことばが書かれていたので、みなさんにお伝えします。『ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた(イザヤ9.5)。神が、小さなものとして、この世に来られるのです。イエスはわたしたちの間でお生まれになり、わたしたちと共におられる神です。わたしたちの日常生活に同伴しておられ、わたしたちとともにすべてを、喜びも悲しみも、希望も恐れも分かち合うために来られます。まなざしを上げ、神がもたらして下さる希望に心を開きましょう。今年、『希望の巡礼者』として歩む聖年を迎えて祝福に満ちた希望がわたしたちのうちによびさまされますように!』*(5)
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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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