明日14日はスポーツの日なので、今日の日曜日と連休になっていますね。1964年の10月10日に東京オリンピックが開催されました。その後この日が体育の日になりましたが、今はスポーツの日に名称が変わりました。その年の東京オリンピックの時、わたしは高校2年生でした。わたしの通っていた高校の先生が、なんと修学旅行でオリンピック観戦のくじを引き当ててくれました。それでわたしは修学旅行の時、国立競技場で陸上競技を観戦できました。そして東洋の魔女と言われた日紡貝塚が女子バレーで金メダルを取った時は、京都の旅館で見ていました。その年の9月に、わたしはカトリック教会に初めて行っていました。もう60年前のことになりました。
今日の福音の箇所は先週の続きのところです。先週はイエスが結婚について、神が結び合わせてくださったものを人が離してはならないと言われた箇所でした。当時の指導者たちは男が離縁状を書けば離婚できると教えていましたが、イエスは神がそれを望んでいないと言いました。今日の箇所はさらにお金の話です。性とお金は人間、特に男性にとってはつまずきになりやすいことがらです。人をつまずかせる二つの大きな課題、「性の問題」と「お金の問題」の間にマルコは子どもたちの祝福の出来事を挿入しています(10.13-16)。幼い子どもたちは「性」と「お金」から自由です。なぜ自由なのか、それを考えなさいとマルコは示唆しているようです。
今年の7月から日本では新しい紙幣が発行されています。新一万円札には、日本の近代経済の発展に大きく貢献した、実業家の渋沢栄一の肖像が使われています。でもこの人は奥さん以外の女性に何人もの子どもを産ませているので、一万円札は好きでも、渋沢栄一は嫌いだという女性もいるみたいです。今日の福音の箇所は金持ちの青年が「永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか」と聞いてきます。この人は「たくさんの財産を持っていた」人でした。イエスは彼に戒めを守るように言い、そして「あなたに欠けているものが一つある。行って持っているものを売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば天に宝を積むことになる。それからわたしに従いなさい。」と言われました。イエスは彼に五つの指示を出しています。「行きなさい」、「売り払いなさい」、「施しなさい」、「来なさい」、「従いなさい」彼はこの言葉に気を落として立ち去ります。ザアカイという徴税人はイエスを見たくて木に登りましたが、彼は金持ちでした(ルカ19.1-19)。彼はイエスに声をかけられ、喜んでイエスに従いました。彼は、「財産の半分を貧しい人に施します」と宣言します。イエスは「今日この家に救いが訪れた」と言われました。イエスは神と富とに仕えることはできない(マタイ6.24)と言い、金持ちは神の国に入りづらいと言っています。お金も健康も時間もわたしたちのものは、みんなもらったものです。神さまの喜ぶ使い方を心がけましょう。*(O)
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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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