先週の日曜日の説教の時、わたしは8月の日曜日の福音はヨハネ6章の聖体についての福音が続くので、ヨハネ・パウロ二世の「教会にいのちを与える聖体」という回勅から、今月は、聖体についてもう一度考えてみたいと話しました。この回勅の第1章は、「信仰の神秘」について書かれています。第2章は「教会を築く聖体」がテーマです。聖体には主の受難と死という出来事が永久に刻み込まれています。聖体はこれらの出来事を思い出させるにとどまらず、それらを秘跡によって再現します。聖体は十字架上のいけにえを世に永続させるのです。ミサは十字架上のいけにえが永続する記念であると同時に、主の体と血にあずかる聖なる会食でもあります。キリストは、ご自身をいけにえとして教会にささげることによって、同時に教会の霊的ないけにえをも、ご自分とともにささげられました。信者はキリスト教生活全体の泉であり頂点である聖体の犠牲に参加して、神的いけにえを神にささげ、自分自身をもささげます。聖体は、キリストがわたしたちを養うためにご自身をささげてくださる本当の意味での会食です。

 聖体によって養われた者は、来世において永遠のいのちを得るのを待つ必要はありません。わたしたちは聖体によって、世の終わりにわたしたちの身体が復活することの保証も与えられるからです。「主が来られる時まで(1コリント11.26)主の死を告げ知らせながら、聖体にあずかる者はだれでも、自分の生活を変え、自分の生活をある意味で完全に「聖体に生かされた」ものにしていくよう導かれます。

 第二バチカン公会議は感謝の祭儀を行うことは、教会が成長する過程の中心だと教えています。キリストがわたしたちの過越の小羊として屠られた(1コリント5.7)十字架上のいけにえの祭儀が祭壇の上で行われるたびごとに、わたしたちのあがないのわざが行われます。同時に、聖体のパンの秘跡によって、キリストにおいて一つのからだを形づくる信者の一致が表され、実現します。

 この続きはまた来週話します。

 先日、東京からのお客さんが、家族で北海道旅行に来ていて、旭川に泊まった日に、会いに来てくれました。その前日に、網走監獄を見てきたようで、お土産に「網走監獄から帰りました」と書かれたラーメンをもってきてくれました。ラーメンの袋には、「シャバの味」塩ラーメンと印刷されていました。そのパッケージを見ていてわたしは、面白いことを考えました。教会がご聖体を宣伝するなら、「天国の味」「これだけで永遠のいのちが保証されるすごいパン」と書いて宣伝したらどうかなと思いました。そして通信販売なら電話番号は0120-371-059(みな天国)がいいと思いました。*(5)

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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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