毎年、年間第2主日はヨハネ福音書が読まれ、今年は洗礼者ヨハネがイエスを見て「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ」と呼び、メシアの到来を告げる場面となります。先週の日曜日は主の公現を祝いました。救い主は大人になり、洗礼者ヨハネから洗礼を受けて公生活がスタートしました。日本では先週の日曜日に公現を祝いましたが、バチカンでは8日に主の洗礼の記念が祝われました。

教皇フランシスコは、毎年「主の洗礼」の祝日の恒例の宗教行事となっている。乳児・幼児の洗礼式を行いました。この日バチカンのシスティーナ礼拝堂で洗礼式が行われました。わたしはYouTubeのバチカンのライブ映像でこの洗礼式を観ました。式はイタリア語で行われていたので詳しくはわかりませんでしたが、次の日のバチカン放送のニュースで、この式はバチカン職員の子どもたち13人と両親や兄弟姉妹と代父母などが集まったもので、たいへん和やかな雰囲気の中で行われた式だったことを知りました。教皇はミサの説教で、わたしたちをキリスト者として生まれ変わらせた洗礼の日は、誕生日と同様である、と述べ、子どもたちにこの「新しい誕生日」の日付を覚えさせ、毎年この日を思い出して感謝することを教えるようにと、両親らに話されました。教皇は、特に最初に子どもたちに教えるべきことは祈ることと強調。

子どもたちが祈ることと祈る時の動作や態度を覚えるように、また良いことがあれば神に感謝し、辛いことがあれば神に力づけを求めることを学ぶように、また聖母に祈り親しむ習慣をつけるようにと、大人たちに配慮を願われました。

普段は教皇の行う儀式は重々しさと荘厳さがあるのに、この日は子どもたちがチョロチョロしていたり、お母さんに抱かれて眠っていたり、とても家庭的で暖かいものでした。

今日の福音は洗礼者ヨハネが、自分の方にイエスが来られるのを見て「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。」と言った箇所です。洗礼者ヨハネがイエスを神の小羊と呼んだ時には、イエスは神が備えてくださったいけにえであり、わたしたちを贖うために自らを差し出す方なのだと考えていたと思います。洗礼者ヨハネはこの方こそ神の子であると確信したので「見よ」とイエスをよく見て従いなさいと言っています。「神の小羊の食卓に招かれた私たちはイエスについて考え、よく見て従いましょう。またしっかり祈る習慣を身につけていきましょう。(O)

 

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〇 山本 孝神父ミサ説教 〇
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